2011-01-01から1年間の記事一覧

ユビキノンとは

ユビキノン(Ubiquinone)とはヒトの細胞内のミトコンドリアに最も多く存在し、エネルギーを作り出す補酵素として作用する物質です。 このユビキノンは、日本では1970年代以降、軽度〜中等度の「うっ血性心不全」などを治療する医療用医薬品として用いら…

アバスチンとは

アバスチンとは分子標的薬の1つで、がんに栄養や酸素を補給する血管が作られないようにしてがんの成長を妨げる薬です。 日本では、「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対してのみ使用が認められていましたが、米国、欧州に続いて、日本でも09年1…

医療大麻とは

医療大麻(Medical Cannabis)とは、大麻や合成THC、カンナビノイドを利用した生薬療法です。 現在、アメリカ合衆国の一部の地域とカナダ・イスラエル・ベルギー・オーストリア・オランダ・イギリス・スペイン・フィンランドなどで使われています。 大抵の場…

甲状腺とは

甲状腺(Thyroid Gland)とは喉にある器官で、甲状腺ホルモン、カルシトニンなどのホルモンを分泌する働きがあります。 首の前、のどぼとけのすぐ下にあり、重さが16〜20g、大きさが縦4.5cm、横4cmくらいで、正面から見ると蝶の形に似ています。 甲状腺の病…

人工心臓弁とは

人工心臓弁(Cardiac Valve Prostheses)とは、心臓弁の機能が十分に果たせなくなってしまう「心臓弁膜症」となった場合、手術により心臓弁を修復(心臓弁形成術)することで、再び元通りの機能が果たせない場合には、心臓弁を切り取り、機能を代替する心臓…

ケミカルピーリングとは

ケミカルピーリング (Chemical Peeling) とは、化学物質を使って皮膚表面をある一定の深さまで剥ぎ取り、新しい綺麗な肌を再生させる治療法です。 角質を溶かすのではなく、角質間の結合を弱める作用があります。 そのため、施術後は自然に角質が剥がれてニ…

ALDH2とは

ALDH2(アルデヒドデヒドロゲナーゼ2)は、アルデヒドデヒドロゲナーゼ2(ALDH2)は、飲酒後エタノールが代謝されてできるアルデヒドを酸化して代謝する酵素で、肝臓、心臓、腎臓、筋肉に多く存在します。 細胞内ではミトコンドリアに局在するがミトコンドリア…

人工多能性幹細胞(iPS細胞)とは

人工多能性幹細胞(Induced Pluripotent Stem Cells)とは、体細胞へ数種類の遺伝子を導入することにより、ES細胞(胚性幹細胞)のように非常に多くの細胞に分化できる分化万能性と、分裂増殖を経てもそれを維持できる自己複製能を持たせた細胞のことで、iPS…

アンビューとは

アンビューバッグ (Ambu bag)の略称。「バクバク」とも呼ばれます。 バッグに送気逆流弁と自動膨張機能を設置したBVMで、元々はドイツのAmbu社という会社のオリジナル製品です。 1953年にドイツ人のオルガー・ヘッセ博士とデンマークの麻酔科医ヘニング・ル…

プレカリクレインとは

プレカリクレイン(Prekallikrein)とは)は619個のアミノ酸から成る分子量約85,000の一本鎖糖蛋白質です。 血中では高分子キニノーゲンと1:1の複合体を作っています。 陰性荷電膜面に高分子キニノーゲンを介して結合し、第XIIa因子によって Arg371-Il…

エッセンとは

エッセン(Essen)とは、食事の事を指します。 ドイツ語に由来します。 主に「エッセン行ってきます」などと声をかけてして昼休憩をとったりします。

前立腺癌とは

前立腺癌とは、前立腺に発生する病気、癌の一つです。 様々な組織型の悪性腫瘍が生じうるが、その殆どは腺癌で通常は前立腺癌≒前立腺腺癌の意味で用いられます。 日本では癌死亡者の約3.5%を占め、近年急増傾向にあります。 ただし、癌の中では治癒率は比較…

劇症肝炎とは

劇症肝炎(Fulminant Hepatitis)とは非常に症状の激しい肝炎で、およそ70%の人が死に至ります。劇症肝炎のほとんどの原因はウィルス性肝炎で、NANB肝炎が約半数、B型肝炎が約三分の一、A型肝炎が劇症化することはほとんどありませんが、約一割を占めています。…

プロバイオティクスとは

プロバイオティクス(Probiotics)とは人体に良い影響を与える微生物、それらを含む食品・製品、またそれによる予防医学の総称です。 人間は体内の微生物のバランスを崩すと病気になるという概念から、体内環境を整えるために、乳酸菌に代表される善玉菌を食…

逆血とは

逆血(ぎゃっけつ)とは、点滴の際に管に血が逆流することです。 トイレに行く際等に体を動かしたりすると点滴ボトル刺入部との落差がなくなり逆血がおこることがあります。 ルート逆血は早く対処してないと固まってしまって点滴が落ちない時があったりしま…

プロビタミンとは

プロビタミン(Provitamin)とは、それ自身としてはビタミンではありませんが、体内に取り込まれてから、あるいは特殊な条件下でビタミンへと化学的に変化する天然の物質のことをいいます。 「プロビタミン」という言葉は、ビタミン活性が皆無かほとんどない…

クッシング症候群とは

副腎皮質ステロイドホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌され、特徴的な身体所見を示す疾患群をクッシング症候群といいます。このコルチゾールは生命維持に不可欠で、下垂体から出てくるACTHというホルモンの支配を受けています。一方ACTHは、さらに上位…

食物アレルギーとは

食物アレルギーとは、特定の食品を飲食することで体内に取り込まれ、アレルギー状態が発生する免疫反応のことです。 日本では食品衛生法施行規則などにより特定原材料等として、表示の義務付けや推奨が規定されています。 乳幼児から幼児期にかけては食物ア…

善玉腸内菌とは

善玉腸内菌とは、ヒトや動物の腸の内部に生息している細菌のことです。 善玉菌と呼ばれるものにはビフィズス菌に代表されるBifidobacterium属や、乳酸桿菌と呼ばれるLactobacillus属の細菌など乳酸や酪酸など有機酸を作るものが多いです。 日本では、科学的…

はしかとは

はしか(麻疹、Measles)は、ウイルス感染症の一種です。 伝染力が非常に強く、世界保健機関WHOの推計によれば、2004年の全世界の患者数は約40万人で、東南アジア、中近東、アフリカで多く発生しています。 流行株の変異によって、ワクチンで獲得した抗体で…

非侵襲的陽圧換気法(NIPPV)とは

非侵襲的陽圧換気法(NIPPV)とは、鼻ないしは顔マスクを使用した陽圧換気法の事で、患者さんに負担がかからないという意味でこう呼ばれています。現在は保険診療にも収載され、病院内にとどまらず在宅で使用している患者さんが増えています。非侵襲的換気療法…

手足口病とは

手足口病(HFMD)は、ピコルナウイルス科の一種が原因となっておこるウイルス性疾患です。 病名は手のひら、足の裏、口内に水疱が発生することに由来します。 乳児や幼児によくみられる疾患であり、夏季を中心に流行します。 原因となるウイルスには、ピコル…

アディポネクチンとは

アディポネクチン(Adiponectin)は、脂肪細胞から分泌される分泌蛋白です。 血中濃度は一般的なホルモンに比べて桁違いに多く、ug/mlオーダーに達します。 作用としては、肝臓のAMPKを活性化させることによるインスリン感受性の亢進、動脈硬化抑制、抗炎症…

マスター2階段法とは

マスター2階段法とは、運動負荷心電図の検査方法の1つです。 2段の階段を上ったり下りたりして運動負荷をかけ、その直後に心電図をとります。 運動量は一分半を「一単位」とし、上り下りの回数は年齢・性別・体重で決まっています。 検査を受ける人の状態…

シリンジポンプとは

シリンジポンプ(Syringe Driver)とは、点滴静脈注射を施行する際に利便性と安全性を高めるために使用される医療機器です。 輸液ポンプより少量で、より正確な輸注を必要とする際に使用されます。

クローン病とは

クローン病(Crohn's disease)は、主として口腔から肛門までの全消化管に、非連続性の慢性肉芽腫性炎症を生じる原因不明の炎症性疾患で、厚生労働省より特定疾患に指定されています。 主な症状として腹痛、下痢、血便、発熱、栄養不良、肛門病変、体重減少な…

トランスフェリンとは

トランスフェリン(Transferrin)は679個のアミノ酸からなる鉄の貯蔵、運搬に関与する分子量80,000の鉄結合性糖蛋白です。 類似のタンパク質には、卵白に含まれるオボトランスフェリンと、乳汁など外分泌液に含まれるラクトフェリンがあり、これらと区別する…

改正臓器移植法とは

改正臓器移植法とは、1997年に施行された臓器移植法の改正法です。 臓器移植法とは本人が書面で臓器提供の意思を示している場合に限って法的脳死状態の下で臓器を摘出できるとし、脳死移植を可能にした法律でしたが、書面による意思表示が有効とされるの…

B群レンサ球菌症候群とは

B群レンサ球菌症候群は、膣内に常在することのある細菌ですが、妊婦以外では、膀胱炎などの尿路感染症でもおこさない限り問題となることは少ないです。 ところが、出産時にこのB群レンサ球菌が膣内に存在すると、生まれる新生児に敗血症、髄膜炎、肺炎など…

巨赤芽球性貧血

巨赤芽球性貧血(Megaloblastic anemia)とは、ビタミンB12または葉酸の欠乏によってDNAの合成が障害され、正常な赤芽球が産生されず異常な巨赤芽球が産生されるために起こる貧血の事です。