アディポネクチンとは

アディポネクチン(Adiponectin)は、脂肪細胞から分泌される分泌蛋白です。
血中濃度は一般的なホルモンに比べて桁違いに多く、ug/mlオーダーに達します。
作用としては、肝臓のAMPKを活性化させることによるインスリン感受性の亢進、動脈硬化抑制、抗炎症、心筋肥大抑制など、多彩です。
受容体にはAdipoR1、AdipoR2、T-Cadherinなどが報告されていますが、同定後間がなく、これらがアディポネクチンの生理機能を説明するかに対してはまだ結論が出ていません。
血中アディポネクチン濃度は内臓脂肪量に逆相関します。
そのメカニズムは不明な点が多いですが、一部は肥満脂肪組織で増加するTNFαなどによるものと考えられています。
また、喫煙はアディポネクチンの合成機能を弱めると言われており、実験では喫煙後12時間で20%低下する結果も出ているとの事です。