プロバイオティクスとは

プロバイオティクス(Probiotics)とは人体に良い影響を与える微生物、それらを含む食品・製品、またそれによる予防医学の総称です。
人間は体内の微生物のバランスを崩すと病気になるという概念から、体内環境を整えるために、乳酸菌に代表される善玉菌を食品から摂取することで、消化器系のバランスを改善し、病気の発生を未然に抑えることができるとされています。
人間の腸内には約100種類、100兆個もの細菌がすみついていますが、腸内ではビフィズス菌に代表される健康によい働きをする細菌(善玉菌)と、大腸菌ブドウ球菌など腸内腐敗や発ガン関連物質を生み出すウェルシュ菌に代表されるような健康に有害な働きをする細菌(悪玉菌は通常、腸内細菌の3〜15%)が、絶えず勢力争いを行っており、このバランスが人間の健康状態を左右していると言われています。
この考えは、アンティバイオティクス(抗生物質)の副作用や、抗生物質によって生まれた耐性菌の発生に対する批判から生まれたものだそうです。
つまりプロバイオティクス機能を持つ微生物を摂取すると、それが消化管内(口腔内や腸内)のフローラ(細菌叢)に作用し、フローラの健常化をはかりながら、疾病の予防、改善を行う、というものです。