クローン病とは

クローン病(Crohn's disease)は、主として口腔から肛門までの全消化管に、非連続性の慢性肉芽腫性炎症を生じる原因不明の炎症性疾患で、厚生労働省より特定疾患に指定されています。
主な症状として腹痛、下痢、血便、発熱、栄養不良、肛門病変、体重減少などです。肛門部にいぼ痔様の隆起や裂肛、瘻孔、膿瘍としてみられることもあります。日本では男性に多くみられます。発症年齢は10歳〜20歳の若年者です。
現在行われる治療は、栄養療法、薬物療法を中心とした内科的治療が一般的です。経過中に狭窄、穿孔、膿瘍を形成した場合は手術となります。病変部を切除しても50〜60%は再発します。