プレカリクレインとは

プレカリクレイン(Prekallikrein)とは)は619個のアミノ酸から成る分子量約85,000の一本鎖糖蛋白質です。
血中では高分子キニノーゲンと1:1の複合体を作っています。
陰性荷電膜面に高分子キニノーゲンを介して結合し、第XIIa因子によって Arg371-Ile372の所を限定分解されて酸素活性を持つ二本鎖のカリクレインになります。
先天性のプレカリクレイン欠乏症が存在しますが、これは常染色体劣性遺伝形式をとる先天性凝固異常症で、臨床的には出血傾向に乏しいため凝固スクリーニング検査にてAPTT延長で発見されることが多いです。