ALDH2とは

ALDH2アルデヒドヒドロゲナーゼ2)は、アルデヒドヒドロゲナーゼ2(ALDH2)は、飲酒後エタノール代謝されてできるアルデヒドを酸化して代謝する酵素で、肝臓、心臓、腎臓、筋肉に多く存在します。
細胞内ではミトコンドリアに局在するがミトコンドリアDNAにコードされるミトコンドリア遺伝子ではなく核ゲノム遺伝子に由来します。
正常型ホモ接合体(NN型)、ヘテロ接合体(MN型)、変異型ホモ接合体(MM型)の3種類の遺伝子型が知られており、3種類のうちのどの遺伝子型を持っているかを調べることで、酒に強いか弱いかを判断することができます。
なお、日本人の約半数はMN型やMM型でALDH2が欠損しています。
ALDH2の欠損はALDH2遺伝子の点突然変異によるものと考えられており、対立遺伝子の組み合わせから、正常型ホモ接合体は酒が飲めるタイプ、ヘテロ接合体は飲む事はできるがすぐ顔に出るタイプ、変異型ホモ接合体は全く飲めないタイプです。
ALDH2欠損者においては、飲酒後、血中アセトアルデヒド濃度の上昇により、フラッシング反応(顔面紅潮、動悸、悪心、低血圧等)が見られます。