2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

クッシング症候群とは

副腎皮質ステロイドホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌され、特徴的な身体所見を示す疾患群をクッシング症候群といいます。このコルチゾールは生命維持に不可欠で、下垂体から出てくるACTHというホルモンの支配を受けています。一方ACTHは、さらに上位…

食物アレルギーとは

食物アレルギーとは、特定の食品を飲食することで体内に取り込まれ、アレルギー状態が発生する免疫反応のことです。 日本では食品衛生法施行規則などにより特定原材料等として、表示の義務付けや推奨が規定されています。 乳幼児から幼児期にかけては食物ア…

善玉腸内菌とは

善玉腸内菌とは、ヒトや動物の腸の内部に生息している細菌のことです。 善玉菌と呼ばれるものにはビフィズス菌に代表されるBifidobacterium属や、乳酸桿菌と呼ばれるLactobacillus属の細菌など乳酸や酪酸など有機酸を作るものが多いです。 日本では、科学的…

はしかとは

はしか(麻疹、Measles)は、ウイルス感染症の一種です。 伝染力が非常に強く、世界保健機関WHOの推計によれば、2004年の全世界の患者数は約40万人で、東南アジア、中近東、アフリカで多く発生しています。 流行株の変異によって、ワクチンで獲得した抗体で…

非侵襲的陽圧換気法(NIPPV)とは

非侵襲的陽圧換気法(NIPPV)とは、鼻ないしは顔マスクを使用した陽圧換気法の事で、患者さんに負担がかからないという意味でこう呼ばれています。現在は保険診療にも収載され、病院内にとどまらず在宅で使用している患者さんが増えています。非侵襲的換気療法…

手足口病とは

手足口病(HFMD)は、ピコルナウイルス科の一種が原因となっておこるウイルス性疾患です。 病名は手のひら、足の裏、口内に水疱が発生することに由来します。 乳児や幼児によくみられる疾患であり、夏季を中心に流行します。 原因となるウイルスには、ピコル…

アディポネクチンとは

アディポネクチン(Adiponectin)は、脂肪細胞から分泌される分泌蛋白です。 血中濃度は一般的なホルモンに比べて桁違いに多く、ug/mlオーダーに達します。 作用としては、肝臓のAMPKを活性化させることによるインスリン感受性の亢進、動脈硬化抑制、抗炎症…

マスター2階段法とは

マスター2階段法とは、運動負荷心電図の検査方法の1つです。 2段の階段を上ったり下りたりして運動負荷をかけ、その直後に心電図をとります。 運動量は一分半を「一単位」とし、上り下りの回数は年齢・性別・体重で決まっています。 検査を受ける人の状態…

シリンジポンプとは

シリンジポンプ(Syringe Driver)とは、点滴静脈注射を施行する際に利便性と安全性を高めるために使用される医療機器です。 輸液ポンプより少量で、より正確な輸注を必要とする際に使用されます。

クローン病とは

クローン病(Crohn's disease)は、主として口腔から肛門までの全消化管に、非連続性の慢性肉芽腫性炎症を生じる原因不明の炎症性疾患で、厚生労働省より特定疾患に指定されています。 主な症状として腹痛、下痢、血便、発熱、栄養不良、肛門病変、体重減少な…

トランスフェリンとは

トランスフェリン(Transferrin)は679個のアミノ酸からなる鉄の貯蔵、運搬に関与する分子量80,000の鉄結合性糖蛋白です。 類似のタンパク質には、卵白に含まれるオボトランスフェリンと、乳汁など外分泌液に含まれるラクトフェリンがあり、これらと区別する…

改正臓器移植法とは

改正臓器移植法とは、1997年に施行された臓器移植法の改正法です。 臓器移植法とは本人が書面で臓器提供の意思を示している場合に限って法的脳死状態の下で臓器を摘出できるとし、脳死移植を可能にした法律でしたが、書面による意思表示が有効とされるの…

B群レンサ球菌症候群とは

B群レンサ球菌症候群は、膣内に常在することのある細菌ですが、妊婦以外では、膀胱炎などの尿路感染症でもおこさない限り問題となることは少ないです。 ところが、出産時にこのB群レンサ球菌が膣内に存在すると、生まれる新生児に敗血症、髄膜炎、肺炎など…

巨赤芽球性貧血

巨赤芽球性貧血(Megaloblastic anemia)とは、ビタミンB12または葉酸の欠乏によってDNAの合成が障害され、正常な赤芽球が産生されず異常な巨赤芽球が産生されるために起こる貧血の事です。

酸素吸入とは

酸素吸入とは、空気よりも高濃度の酸素を人為的に吸入することです。 医療だけではなく、健康増進などの目的でも行なわれます。 酸素療法の第1の目的は、吸入酸素濃度を増加させて、動脈血酸素分圧を正常に保ち、組織に十分な酸素を供給することです。 また…

網膜剥離とは

網膜剥離(Retinal Detachment)は、網膜から神経網膜がはがれる事によって視力・視野を失う病気です。 目の内部を満たす硝子体は通常ゼリー状ですが加齢により一部が液状化し、 ゼリー状の硝子体が眼球の動きに連動して移動するようになります。 その際硝子…

両性界面活性剤とは

両性界面活性剤とは、 pH によって親水基の部分がプラスに帯電したり、マイナスに帯電したりする界面活性剤です。 親水基としてカルボン酸構造(アニオン部分)や第4級アンモニウム(カチオン部分)を持つものが多く、シャンプー・洗顔料・工業用洗剤・化粧…

組織トロンボプラスチン

組織トロンボプラスチンとは凝固因子の第Ⅲ因子のことです。 リポ蛋白質であり、血液凝固外因系のスタート因子でもあります。 プロトロンビン時間測定の試薬として、 動物の脳や肺から抽出した組織トロンボプラスチンが用いられています。

除細動器とは

除細動器(Defibrillator)とは、心室細動(VF)や心室頻拍(VT)等の不整脈に対し、電気的な刺激を与えることで「除細動(Defibrillation)」や「同期性通電(Cardioversion)」を行う医療機器のことです。 自動体外式除細動器の事をAEDと呼び、日本では救…

テタニーとは

テタニーとは、手足に起きる痺れのことであり症候の一つです。 血液中のカルシウムやマグネシウムの減少で、手足の筋に強い拘縮が起こり、手足の屈曲が数分間持続します。 重症の場合は、喉頭筋、呼吸筋、全身の筋にまで及びます。 症状としてけいれん、易刺…

プリン塩基とは

プリン塩基(Purine base)とは、プリン骨核を持った塩基の事です。 プリン環を基本骨格とする生体物質で核酸あるいはアルカロイドの塩基性物質です。 プリン体とも呼ばれています。核酸塩基であるアデニン、グアニンなどヌクレオシド/ヌクレオチド以外にもN…