膀胱憩室とは

膀胱憩室(Diverticulum of Bladder)とは、膀胱の一部が膀胱外に突出したものです。
膀胱がしぼんでいるときは良いのですが、膀胱が膨らんでくると、膀胱壁の弱い部分が圧力で伸ばされ、憩室という小部屋になります。
原因は、前立腺肥大症や 神経因性膀胱などの影響がもっとも多く、膀胱に損傷を受けた後遺症や、膀胱の手術の後遺症、先天性などがあげられます。
膀胱憩室は尿路感染の素因をつくり,また膀胱尿管逆流を伴うことがあります。
通常は幼児期に,繰り返す尿路感染症の検査の際に発見されます。
憩室の外科的除去および膀胱壁の再建が必要になることがあります。

デハイドとは

デハイドレーション(Dehydration)の略で脱水症状のことです。

水分の摂取不足、発汗・不感蒸泄の増加、消化液の喪失、腎疾患などが原因で引き起こされます。

軽症なら水を飲むことで回復しますが、重症の場合は医療機関で点滴による水分補給を受けた方が早く回復します。

全身性エリテマトーデスとは

全身性エリテマトーデス(Systemic Lupus Erythematosus)とは代表的な膠原病で、関節リウマチに次いで2番目の頻度で見られる疾患です。
かつて死に至る病でしたが、1950年代のステロイドの登場とともに生存率、生活の質のいずれにおいても劇的に改善した病気です。
症状としては皮膚、関節、腎臓、漿膜、神経など全身性に慢性の炎症が出現します。
発生頻度は圧倒的に女性に多く、また若年層に頻発します。
慢性疾患であり、現在は全身性エリテマトーデスを根治する治療法は見つかっていないそうです。

ゼングスターケン・ブレークモアチューブとは

ゼングスターケン・ブレークモアチューブ(Sengstaken Blakemore Tube)とは、食道静脈瘤破裂における出血の際に使用する医療器具でバルーンの拡張を利用して止血するためのチューブです。
チューブには二つのバルーンがあり、先端のバルーンは、胃内で拡張させ牽引固定し、もう一方のバルーンを拡張させると食道全体が内側より圧迫されるような仕組みになっています。
そのため、静脈瘤が食道内であればとりあえず止血することができ、急な大出血も止めることができます。

バッキングとは

バッキング(Bucking)とは、人工呼吸器利用時において咳嗽反射によって呼吸器と患者の呼吸のリズムが合わなくなる状態の事を指します。
気道内圧が高まるために危険な場合があります。

ファイティング(Fighting)と混同しがちですが、ファインティングは呼吸器の設定する呼吸パターンと自発呼吸の協調性が崩れた状態の事です。
一回換気量、I:E比、トリガーの設定が不適切である事が原因として考えられます。

プロセスレコードとは

プロセスレコードとは看護課程記録(Nursing Prosess Record)の略称で、1952年にヒルデガード=E=ペプロウ(Hildegard.E.Peplau)が、看護を人間関係のプロセスと考え、対人的プロセスとしての看護を研究する為の一つの記録方法として取り入れられたものです。

これによって、人間関係理論に基づいて患者と看護師との間に起こるお互いの反応を記録し、段階的に患者と看護師の対人関係を構築していきます。

患者理解だけではなく自己理解にもつながり、看護者の成長を促すものとされています。