REMATとは

REMAT(Radiation Emergency Medical Assistance Team)とは、海外での放射線被ばくや放射性物質による汚染事故などが起きた時に、現場で初期医療を支援する、緊急被ばく医療支援チームです。
被ばく医療の分野で支援が可能なチームは世界的にも極めて珍しく、アジア初となります。このチーム結成により、被ばく医療における放医研の人的・物的資源を積極的に活かした国際的な支援活動が可能になりました。
このチームは、被ばく医療の専門医師や被ばく線量評価の専門家などで組織され、携帯性に富んだ先進の放射線計測機器や汚染事故等に対応する特殊な医薬品などを装備し、また被ばくに関するデータ解析を衛星回線使ってリアルタイムに行うシステムも新たに開発し、機動性を兼ね備えながら幅広い原子力災害に対応可能です。
今後、原子力災害が発生した当該国政府やIAEAなど国際機関等から派遣要請が受けた時に、迅速に放医研から派遣されることになり、万が一の場合での活躍が期待されます。