ヒブワクチンとは

ヒブワクチン(Hib vaccine)とは、インフルエンザ菌b型の予防に用いる医薬品で、100カ国以上で接種されており、日本では2008年12月に任意接種が一般的に可能となりました。
Hibの全身感染症の中でも乳幼児の細菌性髄膜炎は脅威であり、死亡率も5%と深刻な数字になります。
かぜと初期には見分けがつかないうえに症状の悪化が高速なため、恐ろしいHib髄膜炎にはワクチンによる予防が世界的に認められています。
小児は2か月から小児用肺炎球菌ワクチンとセットで同時接種されたり、3ヵ月からは三種混合(DPT)ワクチンも同時に接種することができます。
このワクチンはWHO(世界保健機構)が最重要ワクチンの1つとして、全ての国で定期接種にすべきだと勧告をしているそうです。

なお、2011年3月4日に厚生労働省は細菌性髄膜炎などを予防する小児用肺炎球菌やインフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンを接種した乳幼児が、接種翌日から3日後に死亡する事例が先月下旬から今月にかけ4件起きたと発表ました。
ヒブワクチンの接種を一時中止とし、両ワクチンの接種を一時見合わせることを決め全国の自治体などに連絡、近く専門家の検討会を開き、因果関係を評価し問題がなければ接種を再開するらしいです。