常在菌とは

常在菌とは、主にヒトの身体に存在する微生物のうち、
多くの人に共通してみられる病原性を示さないものを指します。

常在菌の種類は多種多様で、地域環境や生活習慣、
および身体の部位により違いが見られます。

基本的には人の健康に影響を与えず、共生関係にあるものを指しますが、
免疫力の低下により日和見感染を起こすこともあります。

またそれとは逆に、安定して多数で存在することにより、
侵入した病原性微生物の繁殖を抑制し、発病を防ぐ効果もあると考えられています。

実際、強力な抗生物質の使用などにより常在菌が極端に減少すると、
他の細菌やカビなどが驚異的に繁殖し、病原性を示す事があります。