電子カルテとは
紙のカルテを電子的なシステムに置き換え、
電子情報として一括してカルテを編集・管理し、
データベースに記録する仕組みのことです。
日本では、2001年12月、e-Japan構想の一環として厚生労働省が策定した
「保健医療分野の情報化にむけてのグランドデザイン」において、
「2006年度までに全国の400床以上の病院および全診療所の6割以上に
電子カルテシステムの普及を図ること」が目標として掲げられました。
しかし2009年現在、いまだ達成されていないのが実情です。
検査オーダー、処方、画像・検査結果参照、医事会計等、
比較的事務的色彩の強く定型化が可能な作業について電子化した
オーダエントリシステムは、比較的早期から多くの病院で実用化されており、
病院業務の効率化に貢献してきました。
一方、狭義に「電子カルテ」という場合、
5年間の保存が義務付けられた医師の診療録自体の電子化を指します。
ちなみに、オーダエントリシステムと狭義の電子カルテとは、
単一の端末上で操作されることがほとんどであるため、
併せて「電子カルテシステム」と呼称することもしばしばあります。